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2009年6月 7日

テニス肘

競技スポーツからレクリエーションまで、
競技人口が非常に多いスポーツの一つであるテニス…。

レベルを問わず、熱狂的なプレイヤーが多いなぁ
と日々感じている今日この頃です。

テニスを大いに楽しんでいただくのは結構なのですが、
意外に痛みや違和感などを放置してプレイを続けている方も多いようです。

そこで、今回から3週に分けて、多くの人が経験したであろう
テニス肘について書いてみたいと思います。

●テニス肘って何?

テニス肘と一口に言っても、
意外に曖昧な理解をされている方が多いようです。

テニス肘って言うくらいだから、
テニスをしている人で肘が痛ければテニス肘…?

実は、テニス肘とは俗な言い方で、
本来は、テニスが原因で起こった内側上顆炎、外側上顆炎の事を指しています。

内側上顆炎??? 外側上顆炎???
それはそうですよね。専門用語で言われても分からない…。

そこで、ここからは少し解剖学のお話をしながら
内側上顆炎、外側上顆炎について説明してみたいと思います。

20090607115248_edited_5
図1
まず、われわれが肘と呼んでいる部分の名称は
肘関節といいます。
肘関節は上腕骨と尺骨、橈骨の
3つの骨でつくられる関節です。(図1)

この肘関節は3つの関節からなっていて
1.腕尺関節  2.腕橈関節  3.上橈尺関節
がそれにあたります。

これらの関節が連動して動くことで、
肘を曲げたり(屈曲)、
上に向いた掌を下に向けたり(回内)などの
複雑な動きが生み出されているのです。

そして、これらの動きを生み出す役割をしているのが
上腕骨の周辺にある筋ということになります。

筋は通常、骨の一部分から関節をまたいで
別の骨の一部分にくっついています。
ですので、筋が縮むと関節が動くという現象が起こるわけです。

次に、内側上顆と外側上顆がどこなのかということですが、
これは、上腕骨の一部分になります。(図1)
そして、ここには筋が多数付着しているわけです。

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図2
内側上顆にはどのような働きをする筋が着くかというと
手首を曲げたり、手を握ったりする動きを生み出す筋が付着しています。(図2)

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図3
一方、外側上顆には、手首を返したり、指を伸ばしたりする
動きを生み出す筋が付着しています。(図3)

テニスの時にはラケットを握り、
向かってくるボールを相手コートに打ち返しますよね。

フォアハンドの際には、内側上顆に付着する筋を
思いっきり縮めてプレイしていますし、
バックハンドの際には、外側上顆に付着する筋を
思いっきり縮めてプレイしていることになります。

筋に柔軟性があるときには、大きなトラブルは無いのですが、
疲労が蓄積してくると筋は硬くなりうまく縮むことが出来なくなります。

その状態を放ったままプレイを続けることで
筋の付着部に炎症が起こるというのがテニス肘の正体です。

ちなみに、フォアハンドテニス肘のことを上腕骨内側上顆炎、
バックハンドテニス肘のことを上腕骨外側上顆炎と呼んでいます。

少しお分かりいただけたでしょうか?
次回は、テニス肘の予防の為に自分で出来ること
をテーマに書いてみたいと思います。

【金子】

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