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2009年10月 8日

身体の声を聴き、応える勇気を持とう

鈴木です。
季節の変わり目で、気温が下がっていく季節ですが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

季節の節目など、身体の周りの環境が急激に変わると、
身体はそれに対応しなければなりません。

これは、個々人の身体のレベルでも、
社会全体のレベルでも、本質的には変わりません。

今回の台風(18号)も、急激な環境の変化の一つですが、
ああいうことが起こると、日本の社会の色んな人たちが、
いろんな対応をしなければいけなくなります。

損壊を修復したり、鉄道が乱れたり、
災害情報をやり取りしたり、土嚢を積んだり…。
さらに、間接的には、多くの人の仕事の予定が狂います。
そして、そういう対応をすると、普段より社会に負担がかかります。
時間も物資もお金も消費します。

もし、こういう台風が来たときに、
時間や物資、お金などのリソースに余裕が無いと、
国土・国民のダメージはより深刻になりますよね。

あるいは、政治や公共サービス等が、
住民や利用者の声に耳を傾けずに対策を怠っても、
同様にダメージが深刻になります。

以上の事は、広く捉えると政治や経営の問題ですが、
身体と健康にも同様のことが言えます。

つまり、
身体が健康を保ち、ダメージを最小限に食い止めるためには、
環境の変化に備えた「余裕」が大切だし、
政治と同様に「身体の声を聴く」ことが大切だということです。

この「余裕」と「身体の声を聴く」ことは、
密接に関係しています。

今、余裕があるのか無いのかは、
自分の身体に注意を払っていないとわからないし、
余裕を作るためには、
常に自分で行動の調整をしないといけないからです。

「身体の声を聴く」って、どういう意味?と思われるかもしれません。
普段、私たちは自分の身体は自分の物、と思っています。
確かに自分の身体は自分の物だともいえるので、
つい、自分の思い通りに動かそうとしがちです。

特に日本人の場合「がんばること」は美徳で、
「周囲に配慮して行動」し、
「病は気から」と考える向きがあります。
このこと自体にはメリットも沢山あるのですが、
「身体には身体の都合がある」ことをつい忘れがちで、
身体の都合の優先順位が下がってしまうという面も否定できません。

ですが、身体は非常に精密なシステムで、
例えば外気温が1度変化しただけでも対応しなければなりません。
対処できる負担の量には限りがあります。
たとえば、肝臓が解毒したり老廃物を処理したり、
エネルギーを作ったりする作業量には限りがあります。
一つ一つは致命的にならなくても、一定の量を超えればダメージになります。
また、負担がかかると、回復させる時間や栄養も必要になります。

ですので、身体は「自分なのだけれど自分ではない」という、
一見矛盾するような存在なのだという理解が大切です。
身体の支配者は「あなた」なのかもしれないですが、
身体には身体の都合があり、思い通りにはならないのです。

これは、政治と同じだと、私は思います。
政治はある意味で国を支配する権限がありますが、
国は政治の目標を実現するための手段ではなく、
国の状況や環境の変化をしっかり聞き、対応すべき「調整役」であるのが
本来のあり方だといえるからです。

社会で生きる上では、身体の都合に合わせるのはなかなか難しいものです。
会社の都合、取引先の都合、社会の都合、自分の都合、等々、
色々な声を優先させてしまいがちだし、
それは社会や生活を成り立たせるためには必要なことです。

しかし、長い目で見ると、上に挙げた「都合」を叶えるためには、
身体が基盤になることは言うまでもないことなのですから、
政治が時に弱者の声に応える「勇気」を必要とするのと同じように、
身体が悲鳴を上げているときは、
身体の都合を優先するという「勇気」を持つことは、
他の何事にも代えがたい「美徳」なのだと言ってもいいと思います。

そして、その勇気は、ダメージが深刻になる前、
つまり病気になってしまう前に出したほうが良いのは、言うまでもありません。

以上、ある意味当たり前のことを書きましたが、
気がつくと身体の声を無視しがちな人が多いのも事実です。
身体の声に耳を傾けながら、
時には自信を持ってその声を優先させてあげてください。

そういった身体の状態を知ることや、生活との兼ね合いなどについて、
微力ながら指圧師という立場から
個々にお話、お手伝いができればと考えています。


【鈴木】

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