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2009年11月21日

「ヒック」・・・しゃっくり

「しゃっくり」が止まらなくて苦しんだ経験のある方は多いかと思います。
最近、私の周りでも何人かいらっしゃいました。その度、指圧師の本領発揮!?
止めてさしあげ、喜ばれています。

しゃっくりとは「横隔膜の痙攣」です。
横隔膜とは、腹腔(腹の内部)と胸腔(胸の内部)を隔てる膜のことを言い、筋肉で出来ています。
この筋は横紋筋といって身体を動かす時に使われる筋肉と同じもの。
呼吸運動に大きく関わり、横隔神経が刺激されると横隔膜の面積が縮小、全体に下降するため
胸腔容積は増す。その結果、胸腔内の陰圧が進み肺は膨張。これが横隔膜の働きです。
他にも嘔吐の際異物を持ち上げる・排便時「力んで」異物を押し出す際にも活躍します。

横隔膜が痙攣し声帯が閉じてと空気が吸い込まれる度に「ヒック」と音が発生。これが「しゃっくり」です。
原因はまだ完全には分かっていないというから不思議ですね。

私たちの多くが経験するものは、鼻やのどに何かが詰まった場合にそれらを除去するためのもの。
辛いもの、熱いもの、アルコールなどの過剰摂取でも起こります。
実はお母さんのお腹にいる胎児の時にもしゃっくりをしているのですよ。

さて、しゃっくりの止め方ですが、色々言われています。
「わっ!」と人に驚かせてもらう、コップの水を向こう側から飲む、呼吸を止めるetc・・・。

20091125181417_2  
私が狙うのは斜角筋。
浪越指圧でいう前頚部4点の
胸鎖乳突筋を圧し
奥の斜角筋まで届かせます。

横隔膜を支配する横隔神経は
頚神経叢のC3、C4、C5から起こり、
前斜角筋の前面を横切り、
鎖骨下動静脈の間を通って
胸腔内へ。
肺門部気管支前面で縦隔胸膜と心膜の
間(中縦隔)を通って横隔膜上面に到達
します。
最終的に横隔膜・胸膜に分布し、
呼吸運動を行っていますから
ほぼ100%、高い確率で止まります。

他に、「隔兪」という背中にある穴を狙っても効果があるでしょう。
隔兪の「隔」は隔膜の隔。横隔膜を意味し、「兪」は注ぐ・めぐる。横隔膜の変調を整えてくれます。

※隔兪:第七胸椎と第八胸椎の棘突起間から外側に指二本分のところに位置。

脳腫瘍、脳血管障害、脳圧亢進、尿毒症、糖尿病などの場合には、しゃっくりが続くこともありますから
長時間・頻繁に起こると感じる方は注意が必要です。
また、胸鎖乳突筋は頸にありますから、小さいお子様に行うと大人のいないところで真似して
しまう危険があります。小さいお子様には決して行わないで下さい。

なぜ、今回「しゃっくり」なのかといいますと、これから年末の「忘年会」、年始の「新年会」と
アルコールを飲む機会が増えますね。お酒の席でしゃっくりが始まったら、飲みすぎてはいないかなと
自分に問いかけてみて下さい。加トちゃんの様なよっぱらいの姿にならないように・・・(笑)。

【小川】 ↓わかりにくいので、図にしてみました
20091125182635_2

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