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2010年8月11日

生活の「快感」を味方に付けるには?

鈴木です。
まだしばらくは暑い夏が続きますね、
体調を崩される方が多く、辛い季節でもありますが、
楽しみが多い季節でもあります。
私の場合、夏の暑さは大好きですsunshine

暑いと、冷たいものが本当に美味しいですよね。
美味しいだけでなく、冷たい刺激は、強い快感を生む刺激です。
ですが、冷たいものの摂り過ぎが体調を崩すきっかけを作り易いのも事実。

人生、快感に任せて行動してしまうと、失敗することが多いものです。
「体調管理」においては、特にそう。

そのため、一般的に「健康に気をつけましょう」という言葉は、
「快感を抑えこみましょう」という意味に聴こえやすいものです。
そういう響きをもつ「健康」は、なんだか楽しくなさそうで、
堅苦しいイメージを持つ方も多いことでしょう。

しかし、「快」という、人間が持つ感覚をただ抑えつけることは、
人生を文字通り「不快」にし、精神的にも良くありません。
本来「快」がもつ役割を否定するのは、
「体の声を聴かない」ことにも繋がってしまうのではないでしょうか。

よって、大事なのは、快感を抑えるのではなく、
快感とどのように付き合っていくか、という指針を持つことだと思います。
それが出来ていると、
一般の日常生活においては、
「快」を敵にせず、味方に付けることができるはずです。

では、その指針とは、どのようなものでしょうか?
これはご自身でバランスを見つけていくものだとは思いますが、
今回は基本的なことを2点挙げたいと思います。

         *   *   *
 
[1] 「八分目の感覚」を身につける
一般に「腹八分目」といいますが、
食事だけでなく全般的に、この「八分目の感覚」は大切だと思います。
八分目がどの段階かというのは一般化しにくいですが、
「ある程度は目的の快感を味わえた段階」という程度だと、
イメージしやすいかもしれません。

そして、「ニ分」が残るわけですが、残りは「次の機会に取っておく」ことにします。
止めておく、と思うと辛い感じがするので、あくまでも楽しみに「取っておく」のです。
取っておくことによって、次回また同じ快感を味わえるものです(理由は後述)。
八分目までにすることを、楽しむためだと理解するのが鍵だと思います。

[2] 刺激の「質と幅」にこだわる
ある「快への欲求」が生まれた場合、その満たし方には様々な選択肢があるはずです。
快感をもとめて、目の前のものですぐ満たそうとするのではなく、
ちょっと立ち止まって、「より良い満たし方」を考えてみる。
より良い満たし方とは何かという基準は、簡単にまとめにくいですが、
より良く工夫し、幅(バリエーション)を持たせる、
その工夫の積み重ねが、人生を豊かにしてくれるだけでなく、
快感を味方にするために必要なことだと思います(理由は後述)。

         *   *   *
 
以上2つを挙げましたが、
それでは、なぜ「八分目」「質と幅」が、快感を味方にするために必要なのでしょうか。

それは、快感が生まれるために必要な「感受性」に関係があります。

人は、刺激を受けて、感じ取る「感受性」を持っています。
当たり前ですが、同じものを見ても人によって感じ方が異なるのと同様に、
同じ刺激を受けても、感受性によって感じ方は異なります。
人による違いだけでなく、感受性は体調とともに変動しています。

この、感受性が体調によっていわば生理的に変動することが、とても重要で、
変動するからこそ、「刺激をどう感じるか」が、体調管理の指針となります。
不要な刺激であれば「不快」、必要な刺激であれば「快」と感じる、
そういう感受性をもつことが理想です。

しかし、この感受性自体は、不調をきたしやすいものです。
これは人の知覚の基本的な原理だとも言えますが、
感受性は刺激を受け続けると「鈍麻(マヒ)」します。
あるいは、特定の刺激を求め続ける「依存」を起こします。
これらの状態になると、感受性の柔軟性は大きく減り、
もはや「刺激をどう感じるか」は、体調管理の指針にはならなくなります。

ですので、快感が敵になるか味方になるかは、
「感受性が良い状態に保たれているか」が分かれ目になるといえます。

         *   *   *
 
感受性は、どのような原因で、柔軟性を失いやすいのでしょうか。

一般的には、
刺激を加えすぎたり、
安易に特定の刺激ばかりを受け続けたりすることが、
柔軟性を失わせる原因となると考えられます。

この考えに従うと、普段から、上に挙げた2点に心を配ることが、
自分の感受性を守っていくために、大切だということになります。

「八分目の感覚」で刺激の加えすぎによる鈍麻を防ぐ。
「質と幅」を工夫することで、特定パターンの繰り返し(≒依存)を防ぐ。

人によっては当たり前のことかもしれませんが、
普段でお話していると、
このあたりの感覚が無い方も結構いらっしゃるようなので、書いてみました。

良かったら、心がけてみてください。
そして、生活での快感を楽しみながらも健康的に生きていくスタイルを、
目指していきましょう。


【鈴木】

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