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2011年3月31日

PTSD(外傷後ストレス障害)

震災から2週間あまり。これまで10日ごとの更新をして参りましたブログ(コラム)でしたが、
被災地の状況を知れば知るほど、筆が進まずにおりました。簡単には言葉に出来ずに、
ただただ少しでも、今よりも良い状態へとなりますように祈るばかりでおります。
そして、今一人一人が出来る事を考え、行動していきたいと思います。



新聞やテレビで取り上げられ始めた「PTSD(外傷後ストレス障害)」についてお話しようと思います。

PTSDとは、Post traumatic stress disorderの略。
トラウマとは「こころの傷」(医学的には心的外傷という)を指し、例えば想像を絶するような
災害・身の毛もよだつような体験の後、心身への影響が残り、そのために
日常生活が回避的になったり過敏になったりすることが持続した状態を指します。
1995年の阪神淡路大震災の報道後耳にし、記憶に残る方も多いのではないでしょうか。

東日本大震災の被災地の映像がテレビに映し出されています。
現状を知る事は報道としてとても重要な事ではありますが、小さいお子様のいらっしゃる家庭では少し
控えて頂けたらと思います。

特に小学校3年生以下のお子様は、今起こっている事と過去との区別がつけにくく、
漠然とした不安感に襲われるといいます。映像を目にする事で知らず知らずのうちに
不安やストレスをため込んでしまうのです。
震災を通じ、幼いうちから命の尊さを教えなければというのは大人の勘違いで、お子様の頭には
恐怖だけが残ってしまいます。


震災以来、落ち着きをなくしているお子様がいたら、それは自然な反応ですから、ご家族は寄り添って
安心を与えてあげて下さい。いつもより幼い行動をとり、大人を困らせる事があっても
「泣いても、怒っても、怖がってもよいんだよ。守ってあげるよ」と抱きしめてあげる。
安心を与える事で少しずつ回復していく事が出来るそうです。

今元気にしているお子様も、ショックを感じないようにと自己防衛をしているのかもしれません。
後にぐずったりし始める事もありますが、大人はそれを受け止めてあげて下さい。
枕元にお子様の宝物を置いて安心させてあげるという事も良いでしょう。


他地域と比べ被害が軽かった地域のお子様でも、映像を観て“もっと辛い思いをしている人がいるんだ”
という形で今感じている怖さや欲求不満が承認されないという事が起こります。
そうした場合、逆に心の傷をおってしまうことになる恐れもありますので、その恐怖を感情とともに吐き出してもらい、
それに対して傾聴と共感、そして安心を与えてあげる事を大切にして下さい。

お子様に限らず、私たち大人も少なからず心や身体に変化は出てきているように感じます。
なるべく一人になりませんように、だれかと一緒に過ごして頂きたと思います。
家族や友人との暖かい接触、安心が大切です。


今回のブログを書くにあたってはとても迷いましたが、もし何方かの目に留まり
お役に立つことが出来ましたら幸いです。
被災にあわれた方へ心からお見舞いと、今この時も復旧作業にあたって下さっている方の
安全を願い、そして自分自身が今出来ることをしっかりしていきたいと思います。

【小川】

※PTSD※
古くは第一次世界大戦でのシェル・ショック(至近距離で砲弾が炸裂した場合、
蛸壺(シェル)にいた兵士の中には恐怖状態に陥り、二度と戦場に赴こうとしない者が
みられた)にさかのぼり、軍医たちの注目を浴びたという記録があるそうです。
当時はまだPTSDという概念が無かったのですが、後のベトナム戦争の帰還兵に
同様の状態が多くみられたということが言われています。

こうした経緯があり、1980年アメリカ精神医学会により初めてPTSDなる概念が登場したそうです。

発端となるストレスは戦争と限らず地震・火災・台風やハリケーンなど、
通常では遭遇しないようなストレッサーが上げられております。
症状と致しましては再体験(恐怖の体験が思い出されて情動の反応を伴う)・回避
(似たような状況に遭遇するのを避けようとする)・覚醒亢進(興奮状態が持続する)
が主なものです。

その他、幼児還り、悪夢、夜驚症(睡眠から突然起きて叫ぶなど怖がる症状)、
情緒不安定、集団困難、浅眠、早朝覚醒などの症状が最低一か月以上持続することを言います。

「こころの病気を知る事典」弘文堂より

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