お友達の情報、信じすぎないで
患者様とお話をしておりますと、様々な誤解をされている事に気がつきます。
例えば、テニス肘用のバンドの使い方。
その方はお友達のバンドを借りて使っているとの事。バンドを使っていても痛みは軽減されるどころか余計に痛い気がすると…。
どこに当てて使っているかとお伺いすると「この辺」と指を指されました。あれ?痛いところではないのですか?
そうです。バンドは痛い所、局所へ当たっていなければ効果ありません。筋肉はゴムのように伸び縮みしますから
局所からずれますとバンドによって押さえられ、短くなった筋肉が局所を引っ張る。痛みは余計に増すばかりとなります。
施術時にバンドをお持ち頂き、正しい位置と使い方をお教えする。
「なるほど」と思って頂ければ今後は間違った使い方をせずにすみます。そして、「お友達にも教えてあげてくださいね」という事も忘れずに。
新聞や雑誌にさまざまな体操や運動法が特集されています。
ほとんどのものはストレッチに近いものですから、身体に害を及ぼすようなものではありません。
見よう見まねで行って良いでしょう。
ただ、それで痛みや不調を覚えた場合は中止して下さい。
友人と食事をしていた時の事。
椅子の先にちょこんと座っています。理由を聞くと「姿勢が良くなる座り方」。新聞に載っていたそうです。
彼女は確かにやや猫背。
ちょこんと座る事よりも逆にきちんと奥深くまで腰掛け、坐骨で体重を支える事が大切なのでは?
食事の時よりもくつろいでいる時、巻き込んでいる肩関節を広げるように、背もたれへ両腕を引っ掛ける。
肘を屈曲、上腕を内旋、やや外転の姿勢が一番楽な姿勢です。(肘掛け椅子に座った姿勢)
巻き込みが大きいと背中も疲れますよね。
肩関節が広がります(外転する)と自然に猫背ではなくなりますよ。
また、別の友人は仰向けに寝、腰の下へクッションを入れると「腰痛に効く」と教えてもらったそう・・・。
でも彼女の骨盤は前傾ぎみ。クッションを入れると前傾が増してしまう。
仰向けではなく、うつ伏せになって上前腸骨棘の下へ薄めの座布団を入れて5分。
腰痛に効くと教えて下さったお友達・・・あの子は後傾気味の骨盤をしていたなぁ。
お友達同士、色々な情報を交換するのも楽しいですよね。
そういう情報こそ簡単で忘れず長続きするものです。ほとんどが良い方向へと導いてくれます。
が、時には身体に害となる(痛みを増す)事があるということを頭に入れておいてほしいものです。
気軽に聞いて頂ければ私なりの考えとご説明をさせて頂きます。
身体は性格と同じで千差万別。答えは一つとは限りませんからご自分に合ったものを見付けられると良いですね。
【小川】
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